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魔法少女リリカルなのは 八神はやての子育て日記 第9話

マガ覚醒事件から数日が経っていた
念の為にマガは家で安静にしていた
シャマルによると黒い塊は消えたらしい
言ってしまうと黒い塊は負の感情だったので
消えたのも当然と言えば当然だ


「御飯の手伝いも駄目なの……?」


「駄目です
マガちゃんはヴィータちゃんと遊んでてね?」


「は~い……」


現在の時刻は12時を過ぎた頃だ
働き者?のマガは手伝いをしたくて仕方がなかった
シャマルは駄目と言いヴィータと遊んでる様に言った
それを聞いてヴィータは文句を言った


「私は子供じゃねぇーぞ!?」


「あら? 子供と遊ぶのは母親の役目じゃない?」


「うぐっ……た、確かに」


「うぅ……ヴィータママ~……」


「くっ……(涙目は反則過ぎるだろ!?)」


「どうしたの?」


「な、何でもないぞ」


「?」


ヴィータはマガの可愛さに悶えていた
そんな事をしてる内に御飯が出来たらしい


「さぁ、出来たわよ」


「待ってました~!」


「でも、マガちゃんは運んじゃ駄目
シグナム!」


「あぁ、任せろ」


マガは手伝うと言わんばかりに
キッチンへと走っていった
しかし、無言で見ていたシグナムが
マガを抱き寄せてソファーに座った


「えぇー!?」


「ヴィータちゃん、手伝ってくれる?」


「おぅ、任せろ!」


「うぅ、シャマルママの意地悪……」


「意地悪してるんじゃないわよ?
マガちゃんの為を思っての事よ」


「それは分かるんだけど……」


「なら、我慢しなさい」


「は~い……」


「マガ、暫くの辛抱だ
そうしたら身体も動かしても良いんだぞ?」


「うん、我慢する……」


「そうか、偉いな」


「えへへ~……」


マガが我慢をすると言ったので
シグナムは褒めながら頭を撫でた
それから四人は昼を食べて
のんびりと過ごしていた


「あ、マガちゃん」


「何~?」


「少し検査してみようか」


「は~い」


シャマルはデバイスで
マガを診察した


「うん、黒い塊も身体の何処にも見当たらないし
これなら明日以降は身体を動かして大丈夫よ」


「本当!?」


「えぇ、本当よ」


「わーい!やった~♪」


「でも、無理したら駄目よ?
余り本調子じゃないんだから」


「うん、分かったよ!」


「でも、良く今まで耐えたわね
偉いわ」


「ママ達の為にも頑張ったよ!」


「それはそれで嬉しいけど
辛かったら相談しなきゃ駄目よ?」


「うん、今回の一件で分かったよ
次からは何か困ったら相談するね!」


「よしよし、良い子ね」


「にゃぁぁ♪」


「もう、可愛い過ぎよ!」


「ひゃっ!?」


シャマルがマガの可愛さに抱き着いた
マガは行き成りの事で声を上げた
そして、時間が経ち夜になった


「そか、マガはシャマルにOK貰ったんやな」


「うん、明日からは
鈍った身体を元に戻すよ!」


マガは立ち上がって
胸の前でグッ!と拳を握り燃えていた
それを見て親達が微笑ましく見ていた


「無理はしたらあかんで?」


「うん、シャマルママにも似た様な事を言われたから
分かってるよ~!」


「なら、ええけど
あれから力の使い方は分かったんか?」


「ううん、まだ全然……」


「そかそか、ゆっくり分かったらええんやで?
急いで力を手に入れても
何の特にもならへん」


「そうだぞ、マガ
焦りは禁物だ
日常でも戦闘でもな」


「は~い」


マガ達は楽しく夜御飯を終えた
そして、次の日も変わらない日常が
マガを待っていた

魔法少女リリカルなのは 八神はやての子育て日記 第8話

ハラオウン家にドス黒い光が差し込み
全員が目を瞑った
数秒後に全員が目を開けると
其処に居たのは……


「マガ……?」


例えるならば
マガだけどマガじゃない誰かだろう
黒かった髪が白色になり
黒い巫女服も赤黒い巫女服へと変わっていた
そして、何時の間にか家にあるのに
マガの手には祓い棒が握られていた


何より特徴的なのが
マガの周りに様々な色の球体が
マガを中心に浮かんでいたのだ
これは『死兆星』と呼ばれるらしい
前から見ていた目の模様もそうだが
身体全体に紫色の模様が浮かんでいたのだ


「……」


『っ!?』


「……」


マガが目を開けて全員を見渡した
見渡された全員は背中が凍る様な感じがした
見られただけで凍るような視線が感じられた
それ程までにマガは覚醒を遂げてしまったのだ
何かを思ったのか
マガは後ろを振り向いて
窓から外へと飛んでいった、海の方へと……


はやてはマガの視線が
解けた事で安心したのか溜め息を吐いた
そして疑問に思ってる事を口に出した


「ハァ~……
マガの視線が怖かったわ~
あれは殺気やろか?」


「そうですね、殺気に近い感じでしたが
恐らくですが……殺気ではありません
只の視線だけだと思います
それ程までにマガの強さが
身に伝わりました」


それに返答するかの様に
シグナムが苦痛の表情で答えた
彼女はマガを救えなかった事で
心の中で自分を責めていた
視線だけで背中を凍らす様な思いをさせられたと


「これは全員で行っても勝てるかどうかやね
取り敢えず、なのはちゃんを呼ぼうか」


「そうね、作戦会議と行きましょうか
余り時間は無さそうだけど
マガちゃんは海で留まってるみたいだし
作戦会議位は出来そうね」


「そうですね!」


はやては念話で、なのはを呼んだ
呼ばれた、なのはは急いでハラオウン家に来た
そして作戦会議をしたのだが
余り良い案が思い付かなかったが
時間が無いと思いマガの所へと向かった


「居た……」


誰かが、そう言った
その言葉に反応して全員がマガを見た
マガは海を見て空中で座っていた


「マガ!」


はやてがマガを呼んだ
呼ばれたマガは意識があるのか
呼ばれて立ち上がり振り向いた


「……」


「マガ、私が分かるか?」


はやては優しい声でマガに語り掛けた
すると、マガは
今まで黙っていたが喋り出した


「人の持つ可能性とやら……見せてもらおう」


『っ!?』


全員が驚いた、何に驚いたか
二つの事に驚いたのだ
一つ目は声だ
マガの声は男でもない女でもない声だった
二つ目は魔力の多さにだ
どうやら戦闘が行なわれる様だ


「この身体の持ち主を救いたければ
我に勝つ以外の方法は無いぞ
お前達では我に勝つ事は出来ぬ
だからハンデをやろう
我が召喚する分身を倒せば
お前達の勝ち
負ければ、お前達は死に
この者は永遠に無を彷徨う事になろう
さぁ、殺す気で倒してみせよ」


『っ!?』


ドン!
そんな音が辺りに響いた
するとマガの上ら辺が割れた
文字通りに硝子を割った様に割れていた
割れた所から巫女服を来た者が三人下りて来た
しかし、その三人は顔が黒かった


「この者達が怖いだろう?
人間からすれば当たり前の感情だ
この者達は我の魔力によって作られた者達
我は、この者達以外にも分身を出せる
この者達は、その中でも別格だ
一番の強さを誇る
見せてみよ、お前達の強さを」


その言葉と共に3体の分身が
全員へと一斉に襲い掛かった


「皆、来るで!
死ぬ気で戦わんと
本当に殺されるで!」


『うん(えぇ)(はい)(おぅ)!』


全員が戦闘態勢を取り戦いが始まった
そんな中、マガは空中に座って
何処からか出した湯飲みで茶を飲んでいた
全員の戦闘を見ながらブツブツと呟いていた



「主人格よ、早く目覚めないと
此処に居る者達、全員が死ぬぞ?
人の持つ可能性とやら……見せてもらおう」


そう言いマガは目を瞑った
~精神世界~


「ん……此処は……」


マガは寝ていた身体を起き上がらせた
目覚めたら真っ暗な空間だった
マガは此処が何処なのか知っていた


「夢で見た場所……?」


「正解よ」


「あ……」


後ろから声が聞こえた
マガは振り返ると夢に出て来た人物だった


「貴方は遂に覚醒してしまったのよ
見てみる? 外の光景を」


「うん……」


マガは外の光景を見せてもらった
すると、其処には全員が
ボロボロの状態になりながらも戦っている姿があった


「これが“現実”で最悪な状態よ
あの人形は“死神”と言って
私達が出す分身の中で最上位と言っても良いわ
人間では、先ず勝てないわね」


「そんな……」


マガは勝てないと聞かされ
心の中で絶望していた
しかし、それを見兼ねたのか
戦闘を止める方法を言った


「止める方法は只一つ……
貴方が覚醒から目覚める事
そうすれば、戦闘は止まるし
貴方は最強の力を手に入れられる」


「でも、どうやって
目覚めたら良いのか分からないよ……」


「言ったでしょ?
負の感情に負けない様にって」


「でも、今は何もないよ?」


「それは……自分で考えなさい」


「う~ん……」


マガは『自分で考えろ』と言われて
知恵を振り絞り考えた
それでも何も思い浮かばなかった


「早くしないと、全員死んじゃうわよ?」


「うぅぅぅぅ……
一体どうすれば良いの……?」


「ふふ、悩め悩め~」


「意地悪……」


「だって、意地悪ですもの」


「うぅ~……」


マガは心の中で『急がないと急がないと』と言い聞かせながら
覚醒から目覚めるのか再び考えた
~1時間後~


「どう? 答えは見つかったかしら?」


「うん……」


「……へぇ
答えを聞こうじゃないの」


マガは答えを見つけたと言った
それを聞いて感心したかの様に答えを聞いた


「貴方の言葉には疑問があった
負の感情に負け無い事
自分自身に負の感情が流れ込んで来るかと思ってた
けど、違ったみたいだね
負の感情、それは……」


「それは?」


マガはポツポツと喋り出した
一旦、喋るのを止めて
再び喋り出した


「貴方自身……だよね?」


「……ぷっくくくく
あ~はっはっはっは!
成程ね、案外、勘が良いのね
正解よ、私こそが貴方の負の感情
そして私は言った筈よ?
“負の感情に負けない事”ってね
つまりは……」


「戦いで決めるって事だね……?」


「そうよ
私は本体じゃないから弱いけど
それでも、一筋縄ではいかないわよ?」


「それは、どうでしょうか?」


「何でs……ガッ!?」


マガは言い終わる前に
負の感情を攻撃した
それにより吹っ飛ぶ負の感情


「この数ヶ月間
ママとパパに鍛えてもらったからね
貴方には悪いけど……家族の為に殺します」


「ふふふ……
矢張り貴方も私と同じなのね
戦いが楽しいでしょう?」


「いえ、全然(キッパリ)」


「まだまだ、お子ちゃまね」


「う、五月蝿いよ!
大体、僕の身体に入って来て
本当に何の用なの!?」


「え? 只の暇潰しだけど?」


「……」


「……」


「「……」」


二人の間には長い沈黙が続いた
それも、その筈だ
自分を苦しめた張本人が
『暇潰し』と言ったのだから


「暇潰せたよね? 早く帰って(ニコッ)♪」


「笑みが怖いんだけど?
ハァ、仕方ないわね
帰ってあげるわ
次に来る時は
本当の殺し合いをしましょ?」


「嫌だ!」


「本当に、お子ちゃまね
それじゃ、またね~」


「やっと帰った……」


マガは一気に身体の力が抜けて地面に座った
どうやって、この世界から抜け出せるのか
マガは座りながら考えていた


「取り敢えず、帰りたいって願うとか?」


マガは『帰りたい』と心の中で思った
すると正解だったのか世界に光が差し込んだ
~現実世界~


「ハァ……ハァ……
何て強いんや!
有り得ないやろ!?」


「えぇ、一対一では
到底、敵いませんね
これ程までに強いとは……」


何とか全員が無事で耐えていた
すると死神と呼ばれる人形の動きが
ピタッ!と止まった
それを見て全員が首を傾げていた


「どういう事なの?」


「私にも分からへん……」


「それよりもマガ!」


「あ、そうやった……マガ!」


全員がマガを見た
すると其処には……


「あががggっががが
がああgっがああ!!??」


空中で苦しみながら
転がっているマガが居た
それを全員が駆け付けて寄り添った


「マガ、確りしぃ!」


「マガ、耐えるんだ!」


「元に戻ってくれよ、マガ!」


「頑張れ、マガ……」


「頑張って、マガちゃん!」


「辛い運命に負けたら駄目なの!」


「頑張って……」


「頑張りなさい、マガちゃん」


「頑張りな!」


「君なら元に戻れる……」


全員が励ましの声を呟いた
それに答えるかの様にマガは
段々と苦しまなくなっていった


「がががgっがあああ……
あ……が……ハァ……ハァ……」


「マガ……?」


髪が白から黒に変わり
巫女服も黒に変わって
身体の模様と祓い棒も消えていた
つまりは……


「マ……マ……?」


「マガ……マガぁぁぁぁ!」


『本当に良かったわ(ぜ)(の)(です)……』


全員がマガの無事に涙を流していた
マガは身体に力が入らないのか
震えた手で、はやての頬に触れた


「ママ……ごめんね?
戦うの辛かったでしょう……?」


「そんな事ないで?
可愛い息子の為や
どんな苦しい事も耐えられるんやで?」


「そっか……
何となく……何となくだけど
士郎さんの言った言葉が
理解出来た様な気がする……」


「そうなん?」


「うん……
苦しい事や辛い事でも乗り越えられる
それが家族……
何となく、その意味が……」


マガの手が力を失くし下に落ちた
はやては不思議に思い声を掛けた


「マガ? どうしたん?」


「はやてちゃん
マガちゃんは気を失っただけだから大丈夫よ
時間が経てば目を覚ますわ」


「そっか~……
ホンマに戻って来てくれて
有り難う……(ギュゥゥゥ)」


はやてはマガを強く抱き締めた
強く抱き締められたマガは
眠っているが何処か嬉しそうな表情をしていたとか
こうしてマガによる“覚醒事件”は終わった

魔法少女リリカルなのは 八神はやての子育て日記 第7話

マガが八神家全員に全てを話してから
数日が経っていた
今日は土曜日で、はやては学校が休みなので
気分転換に何処かに出掛けようという事になった


「という事で出掛けたいと思います
マガ、何処に行きたいとか希望ある?」


「う~ん……
色々な景色が見たいかな?」


「景色ね……
それじゃ、昼を外で食べる事にして
色々な場所に行こか!」


『はい(うん)(あぁ)!』


はやてによる提案で
家族団欒の時を過ごす事になった
景色を楽しむ為に全員が歩いて行った
勿論の事ながらマガも歩きだ
意外と長距離を歩けるマガだった
そして、一番最初に来たのは翠屋だった
カラン!カラン!


「いらっしゃいませ~って
はやてちゃんじゃない!」


「いらっしゃい、はやてちゃん」


「桃子さん、士郎さん
おはようございます!」


『主(ママ)が、お世話になっています』


「此方の方が世話になってるよ
何時も翠屋で色々と買ってくれてるからね
はやてちゃん、少し聞きたいんだけど」


「そうね、士郎さん
此方こそ、なのはと友達になってくれて
嬉しい限りなのよ?
所で、はやてちゃん」


「何ですか?」


「「この女の子は知り合い(かい)?」」


「あ、この子は……
私の息子です」


「「この子が“例”の子だね(ね)……?
(なのはが言っていた)」」


「はい、そうです」


「?」


マガは見られてる事に対して
“例”の子と言われた事に対して
首を傾げていた
そんなマガを見て
はやては頭を撫でて気持ちを落ち着かせていた


「えっとですね
なのはちゃんに用があって来たんですが
今って居ますか?」


「えぇ、居るわよ
奥で手伝ってもらってるわ
呼んで来る?」


「はい、お願いします
“あれ”に関わりそうな重大な話があるので」


「“あれ”ね……
分かったわ
直ぐに呼んで来るから
テーブルに腰を掛けて待ってて頂戴ね」


「はい、有り難うございます!」


はやて達は近くのテーブルへと座った
席の並びは
ザフィーラ、シグナム、ヴィータ
シャマル、はやて、マガの順番だ
左側は窓際で右側が店側だ


そして座って数分後に士郎がやって来た
士郎はマガの元に近寄り
しゃがんで自分の目線を
マガの目線へと近づけた
士郎は子供の事を良く知っているが為に
しゃがんで怖がらせない様にしたのだ


「君がマガちゃんだね?」


「は、はい……」


「僕は高町士郎
この翠屋のマスターをしている者だよ
宜しくね?」


「八神マガです、宜しくお願いします」


士郎とマガは自己紹介をした
マガは緊張していたが
不思議と模様は出て来なかった様だ


「そんなに緊張しなくて良いよ
はやてちゃんは良い母親かい?」


「はい、世界で一番と言える程に
最高な母親です」


「(マガ、ええ子やわ~!)」


「「「「(マガ、良い子だ(ね)……)」」」」


「そっか、家族全員で仲良くするんだよ?」


「はい、それは勿論です」


「うんうん、マガちゃんは良い子だね」


士郎はマガの頭を撫でた
マガは吃驚して最初は抵抗しようとしたのだが
何故か抵抗する気が失せていた
士郎の手は暖かくて優しい感じがするらしい


「えへへ……♪」


「(笑ってるマガも可愛いな~)」


「困った事があったら
ちゃんと家族や知り合いに相談するんだよ?」


「は、はい……」


「マガちゃんに少し教えておこうか
家族っていうのはね?
助け合って色々な苦しみを
分かち合えるからこその家族なんだ
何でもかんでも一人で解決したら
それは家族でもなんでもない
一人の絶対者だ
家族というのは、どんなに迷惑や辛い事があっても
心の底から愛してるからこそ家族なんだよ」


士郎は自分の考えをマガに伝えた
家族とは何なのか
家族はどうあるべきなのかを伝えた
難しい言葉にマガは
首を傾げて唸っていた


「う~ん……」


「あはは、難しかったね
直ぐには分からなくて良いんだよ
追々に分かっていけば良いんだ
大人になれば嫌でも理解出来るさ」


「そうですか
分かりました!」


「うん、子供は素直が一番だよ
思った事を何でも
口に出して良いんだからね?
子供はハッキリ言う方が良いんだよ
逆に言わない方が駄目なんだ」


「そうなんですか……」


「そうだよ
それじゃ、僕は仕事に戻るから
皆も、ゆっくりしていってね」


『はい!』


士郎による家族についての暖かい話が終わった
マガは士郎の言葉に色々と思う所がある様で
思考の海に浸かっていた
そんな時に桃子に呼んでもらった
なのはがやって来た
しかしマガは思考の海に浸かっているので
なのはが来た事も気付いていなかった


「はやてちゃん、おはよう~
重大な話があるからって言うから
作業を即効で終わらして来たよ!
あ、この子がマガちゃんだね?」


「うん、おはようさん
そうや、重大な話があるんよ
それは申し訳ないわ~
マガと会うのは約2年ぶりやもんね
分からないのも無理はないわ」


「うん、あの頃は
まだ赤ちゃんっていう感じだったから
余り分からないんだよね
大きくなったよね~」


「そうやろ?
ちゃんと栄養面も考えて
料理してるんやで!」


「あはは、流石母親なだけあるよね!
それで今日はどうしたの?」


「うん、マガの事に関して
少し話があるんやけどね?
ちょっと時間、空いてる?」


「マガちゃんの?
うん、お母さんに休憩して良いって言われたから
時間は大丈夫だよ」


「有り難うな
マガ? 私の膝の上に座ってくれるか?」


はやては席を一つ空ける為に
マガに膝の上に座る様に言った
肝心の本人は思考の海に浸かっていたが
はやての呼び掛けに何とか戻って来た様だ


「……え、あ、何?」


「どうしたん?」


「さっきの士郎さんの言葉を考えてたの
家族って何なんだろうって」


「それを、ずっと考えてたん?
マガは偉いな~
取り敢えず、私の友達と話すから
私の膝の上に来てくれる?」


「うん、分かったよ~
友達? 何処に居るの?」


「目の前に居るで」


「目の前……」


はやてに言われて目の前を見た
なのはは見られたのでマガに挨拶をした


「初めまして、マガちゃん
私は高町なのはっていうの
さっき来たのは私の、お父さんだよ」


「あ、初めまして
八神マガです!
宜しくお願いします」


「うん、宜しくね~」


「あの、なのは……お姉ちゃん?」


「何かな?
(お姉ちゃんって言われるのも悪く無いかも!
何時も私が、お姉ちゃんって呼ぶ側だからかな?)」


「何処かで会った事ないですか?」


『っ!?』


マガは突然『会った事ない?』と言い出した
突然の事で全員が驚いた
あの時、2年前は自我は芽生えてない筈なのに
何故か会った事があるかを聞いた
意識が無くとも心は覚えているらしい
聞かれた、なのはは普通の顔で答えた


「え? どうして、そう思うの?」


「分からないんですが
何となく会った様な気がしたんです
間違いだったら、すみません……」


「ううん、大丈夫だよ」


「取り敢えず、マガ
私の膝の上に来なさい」


「あ、うん」


はやてに脇を持たれて
マガは膝の上に座らされた
座らされたマガは再び思考の海に入った
なのはは、はやての向かい側に座った
席順は、こうだ
シャマル、なのは、シャマル
ザフィーラ、はやて(マガ)、ヴィータ


「それで、マガちゃんが
どうかしたの?」


「あんな? 久々に大掛かりな
戦いが起こるかもなんや」


「何かあったの……?」


「実はなマガは……」


はやてはマガに聞いた内容を全て話した
ある人物の負の感情の根源
負の感情が積み重なれば
覚醒して“化物”になる等の全てを話した
それを聞いた、なのはは……


「そんな事がマガちゃんに
背負わされてたんだね
辛かっただろうね……」


「リインフォースは私が
力及ばずに消してしまった
だから今度は……絶対に救い出してみせる
もう誰かが目の前で消えるのは勘弁やからね……」


「はやてちゃん……」


「マガをリインフォースの二の舞にしたらあかん
一人の人間として
一人の家族として
そして……一人の母親として
絶対に闇から連れ出してみせるんや!
だから、なのはちゃん……
戦いになったら協力してくれへんか?
無理なのは承知や……」


はやてはテーブルに座りながらも頭を下げた
頭を下げられた、なのはは……


「うん、良いよ
はやてちゃんは友達だからね!
もし戦いになったら念話で呼んでね?」


「ホンマに手伝ってくれるん?
私が言うのはアレやけど……危険なんよ?
それに今回の戦いは
防御プログラムとは比べ物にならない程の
大きな戦いだと思うんよ
それでも手伝ってくれるん……?」


「うん、例え危険だとしても
防御プログラム以上の強敵だとしても
私達が力を合わせば必ず勝てるよ!
防御プログラムの時も、そうだったでしょ?
だから頑張ろう?」


「なのはちゃん……有り難うな?
本当に有り難う!」


はやては自らの子供を救う為に
頭を何度も何度も下げた
何度も頭を下げられて
少し困っている、なのはだった
そして翠屋での話は終わり
序に翠屋で昼を済ませた様だ


次の場所へと移動した
その際に、まだ思考の海に浸かっているマガは
シグナムに抱っこされていた
決して、お姫様抱っこではない
次に訪れたのはマンションだった
其処に居るのは……
ピンポーン!


「は~い!」


ガチャ!
一人の人物によってドアが開けられた
その人物とは……


「おはようさん、フェイトちゃん」


「あ、はやて……それに皆も
どうしたの?」


「うん、話があるんやけど
今ってクロノとリンディさん居るん?」


「うん、珍しく休暇だったみたいで
今、家に居るよ
どうしたの?」


「ちょっと上がって、ええか?
少し大事な話があるんよ
私の息子“マガ”に関わる話が……な?」


「はやて……
うん、分かった
どうぞ、上がって」


はやては微笑んで首を傾げて言った
しかし何処となく真剣さが伝わっていた
それを察したのかフェイトは上がる様に言った


「有り難うな?
お邪魔しま~す」


『お邪魔します』


はやてとヴォルケンリッター達は
ハラオウン家へと上がった
フェイトに案内されてリビングへと行った
其処ではテーブルに座っていた三人が居た


「あら、はやてちゃんじゃない!
いらっしゃい
今日は遊びに来たの?」


「久しぶりだね、ザフィーラ」


「あぁ、久しぶりだな」


最初の内は、それぞれが会話を楽しんでいた
勿論、マガも思考の海から抜け出して自己紹介をした
そして、一区切り着いた所で
はやてが話し出した


「ちょっと皆に聞いて欲しい事があって
此処に来たんよ」


「「「「聞いて欲しい事?」」」」


「そうや
この子……マガの事や」


「マガちゃんの?
何かあるの?」


「うん、リンディさん
覚悟して聞いて欲しいんです
実は……」


なのはと同様に包み隠さず
知っている事を全部話した
それを聞いた四人は……


「成程、暴走するかもしれないと……
そういう事だね?」


「そうなんや、クロノ
だからリンディさん
魔法の使用許可と
フェイトちゃん、アルフさん、クロノを戦闘に
貸して欲しいんです
駄目でしょうか……?」


「本部に連絡してみないと
分からないけど……
私の予想では良いと思うわよ?
まぁ、却下されたら脅せば……ごほっごほっ
お話すれば良い事よ」


『うわ~……』


リンディが笑顔100%で『脅す』と言った
其処に黒いオーラが無いので余計に怖いのだ
それを見た全員が引いていた(マガ以外)


「えっと、マガちゃん……
だったかしら?」


「はい、マガです!」


「偉いわね、自己紹介が出来て」


リンディは自己紹介が出来たマガを撫でた
撫でられたマガは
気持ち良さそうに目を細めていた


「にゃ~……」


『(猫みたい)』


「マガちゃんは……
そんな過酷な運命を背負って
辛くないの?」


「物凄く辛いです
もし覚醒してママ達を
自分の手で殺してしまったらと思うと……」


その言葉と共にマガの頬から涙が流れていき
マガ自身は震えていた
全員は胸を痛めながらも聞いていた


「そう、辛いわね……
でも、安心しなさい
私達大人が何とかしてみせるわ
だから貴方は負の感情に
負けない様に頑張れば良いのよ」


「リンディさん……」


「ふふ、少しは大人に
頼りなさいって事よ
子供の内は頼る事を知らないとね」


「はい、今回で色々と知る事が出来ました
有り難うございました(ペコ)」


「そう、それで良いのよ」


それから他愛もない話をしていった
外を見ると夕暮れが近付いて来ていた
はやては、そろそろ帰ろうと
マガとヴォルケンリッター達に声を掛けた


「もう、こんな時間か~
長居し過ぎたみたいやな
皆、そろそろ帰ろうか?」


『はい(おう)』


「マガ、帰るで~……って
震えて、どうしたん?」


「ハァ……ハァ……
少し寒いの……」


「寒い……?
でも、此処は暖かいで?
もしかして……」


「あggがggがgg……」


「マガ!?
皆、ヤバイで!
マガが覚醒し掛けてるんや!」


『っ!?』


「あ……が……
マ……マ……」


「マガ、確りしぃ!
こんな所で覚醒したら……!?」


「マ……マ……ご……め……ん……
ggggがggっがが
あああああっがあ!!!???」


カッ!
ハラオウン家を
ドス黒い光が包み込んだ
マガの覚醒が始まってしまった……

魔法少女リリカルなのは 八神はやての子育て日記 第6話

昨日の内に病院に行こうと決めていたので
次の日の朝に病院へと行く事になった
マガには何も知らせずに病院に行こうとだけ告げた
最初はマガも『?』と首を傾げていたが
途中から気にする余裕が無くなっていた
突然、身体がダルいと訴えたのだ
マガは座るのもダルいらしいので
はやてが膝枕をしていた


「もう直ぐ病院やから辛抱な、マガ」


「うん……」


今はタクシーの中だった
病院に来たのは
マガ、はやて、シャマルだけだった
残りの三人は留守番を言い渡された
最初こそ渋っていたが
はやてが本気の目で留守番を言い付けたので
留守番を引き受けたのだ


「それにしても急にダルくなるなんて
どうしてかしら?」


「シャマルでも原因は分からないん?」


「えぇ、残念ながら
見ただけじゃ、分からないわ
でも、帰ったら……デバイスでね?」


「成程、流石シャマルやね」


「ごめんね……ママ……」


「ええんよ、マガ
家族はな? 迷惑を掛けてこその家族なんやから
思いっ切り迷惑を掛けて
早く良くなってな?」


「うん、少し寝て良い……?」


「ええよ、病院に着いたら
抱っこして運ぶから
寝れる時に寝とき」


「そうよ? 眠いなら寝なきゃ駄目よ
確り寝て身体を休めなくちゃね」


「うん……お休み……ママ……」


「「お休みな(なさい)、マガ(ちゃん)」」


「すぅ……すぅ……zzZ」


マガは静かな吐息を立てて眠った
それを見て少し安心した二人だった
そして約十分後に病院へと着いた
タクシーから降りた三人は
直ぐに石田幸恵の元へと訪れた
石田幸恵とは、はやての元主治医だ
勿論、行く途中は
シャマルがマガを、お姫様抱っこをした


「石田先生、ちょっと良い!?」


「あら、はやてちゃん?
久しぶりね!元気にしてた?
シャマルさんも久しぶりね」


「はい、お久しぶりです」


「うん、元気元気
今日来たのは別の用件なんよ」


「別の用件?」


「うん、この子を見て欲しいんよ」


「この子は、はやてちゃんの知り合い?」


「私の子供」


「え? 冗談よね?」


子供と聞いて石田幸恵は首を傾げていた
しかし説明してる暇は無いので
マガを見てもらう様に言った


「詳しい事は後で話すから
見て欲しいんや
来る途中、急に身体がダルいって言ってな?
寝かしたんやけど
でも、根本的に可笑しくなったのは
数日前からなんや」


「どういう風に可笑しくなったの?」


はやてから事情を聞いてる内に
石田幸恵はシャマルからマガを受け取り
マガの身体を診ていく


「初日は何処か距離を置くだけやったんやけど
その次の日から日課の運動もしなくなって
私が作る御飯も余り食べなくなって
家族全員で話し合った結果
病院に連れて行こうってなったんよ」


「そうなのね
御飯を吐くとかは無かった?」


「そういうのは無いと思う
マガの性分だから
私の手料理を吐きたくないって
思ってくれてると思う」


「ふふ、はやてちゃんに似て良い子ね
少し身体を診るわね」


「お願いします、石田先生」


石田幸恵はマガの上半身を脱がせて
聴診器を当てた
しかし何の変化も見られずに
石田幸恵は、お手上げ状態だった


「ごめんなさいね、はやてちゃん……
私では何も分からないわ……」


「ええんです、もしかしたらって思ったんやけど
石田先生でも分からないとなると
他の医師も分からないと思うから
後は自宅で、ゆっくり休ませます」


「そうね、絶対に安静にしててね?
本当に役に立てなくて、ごめんなさいね……」


「大丈夫です!
石田先生は頼りになりますよ!」


「そうですよ、石田先生は名医ですよ!」


「有り難う、はやてちゃん、シャマルさん
それじゃ、何かあったら
また来て頂戴ね?
何時でも診るわ」


「はい、お世話になりました!」


「何かありましたら
また来ますね!」


「えぇ、またいらっしゃいね」


はやてとシャマルは石田幸恵に別れを告げて
自宅へと帰って行った
残された石田幸恵は歯痒い思いで
その日を過ごした


留守番をしていた三人も玄関で出迎えてくれた
自宅へと戻った三人は
直ぐにシャマルがデバイスを通してマガを診た
すると驚くべき事実が分かったのだ


「これは……!?」


「何か分かったんか?」


「えぇ、分かったわ……」


「マガは大丈夫なのか?」


「えぇ、肉体的には何ともないわ
寧ろ健康的よ」


「なら、何故ダルいって言ったんや?」


「病は気からって言うでしょ?
それが当てはまるわね」


「そうやね
病は気からっていうのもあったな~
それで……原因は何やの?」


「つまり、マガちゃんは精神が
何かによって侵されてるのよ
マガちゃんの精神を覗いたけれど
黒い塊みたいなのがマガちゃんを苦しめてるわ
何故こんなのがあるのか分からないけど
これはマガちゃん本人に聞くしかなさそうね
詳細を聞かない限りは手の施し様が無いわ」


「そうか……
取り敢えず、起きたら
マガに聞くとしよう」


「そうやね
でも、無理に聞いたらあかんで?
あくまでも、お願いする形で聞くんや
マガの事やから病気?を隠そうとする筈や
私達が、それらしい雰囲気で聞けば
きっと話してくれる筈や!」


「「「「はい(あぁ)(えぇ)!」」」」


それから時刻は12時となり昼になった
マガは部屋に移動させられてベッドに寝かされた
はやてとシャマルは昼食の準備をしていると
マガが部屋から起きて来た
はやてとシャマルはマガに喋ろうと


マガを見た瞬間だった……
はやてとシャマルは見てしまった
マガの右目に黒い眼球と
左目の下の模様を
出ている事に気付かなかったマガは
二人に普段と同じ顔で喋り掛けて来た
どうやら、寝たお陰で少し良くなった様だ


「ママ、寝ちゃって、ごめんね?
あ、お昼御飯の準備? 手伝うよ!」


「う、うん……(なぁ、シャマル)」


「そ、そうね……
(えぇ、これで決まりね
マガちゃんは絶対に精神を侵されてるわ
さっき言わなかったけど
呪いの類じゃないから安心して良いわ)」


「それじゃ、これ持ってってくれるか?
(そうか、呪いじゃなくて良かったわ~)」


「うん、分かった~!」


「少し重いけど、一人で大丈夫か?」


「うん、何とか持てそうだよ」


「ゆっくりで良いから
転ばない様に気を付けて運ぶんやで~?」


「は~い」


マガは、そろりそろりと運んで行った
はやてはマガが行ったのを確認して
シャマルに話し掛けた


「シャマル、念話で三人に伝えておいてくれるか?
今のマガを見ても、何も見てないフリをしてってな」


「分かったわ、はやてちゃん」


「頼んだで」


『三人共、ちょっと良いかしら?』


『『『どうした?』』』


『さっきマガちゃんが精神を侵されてるって言ったわよね?
その症状か分からないけど
マガちゃんの右目と左目の下に症状らしきものが出てるわ
そっちにマガちゃんが行ったから
なるべく、出てる事をマガちゃんに
悟られない様にしてくれる?』


『『『分かった(了解した)』』』


「念話完了よ、はやてちゃん」


「そうか!
有り難うな、シャマル」


「可愛い、息子の為ですもの
これ位は当然よ!」


「そうやね
私達の息子は可愛い過ぎやね!」


「えぇ!」


マガが出来た料理をリビングに運び終わる前に
シャマルがリビングに居る三人に念話をした
料理が重い所為か何とか念話は間に合った様だ
はやては念話をさせる為に
態と重い料理をマガに運ばせたのだ


そして、はやてが料理を作り終えて
全員が揃ったので食べ始めた
そんな時だった
マガが、はやてとシャマルに話し掛けて来た


「ねぇねぇ、ママ、シャマルママ?」


「どうしたの?」


「どうかしたんか?」


「病院での結果は
大丈夫だった……?」


「えぇ、大丈夫だったわよ
ね、はやてちゃん?」


「そうやで!
身体がダルいのは
どうやら寝違えたみたいやな」


「そっか、良かった~!」


マガの突然の話題に吃驚する親達五人だった
しかし慌てる事なく二人は対処した
その後は何事もなく昼食が終わった
はやては洗い物を終えたら
四人をリビングに集めて、マガを呼んだ
はやてに呼ばれた、マガは
シグナムの膝の上に座った


シグナムはマガの身体を確りと抱き締めた
抱き締めるのには理由があった
途中で逃がさない様に
そしてシグナム自身が抱き締めたい
という二つの理由があった


「マガ、あんな?
聞きたい事があるんよ」


「聞きたい事?」


「そうや、単刀直入に聞くで?
マガ……隠してる事あるな?」


「っ!?」


その言葉にマガは吃驚していた
それも、その筈だ
迷惑を掛けまいと黙っていたのに
結局、家族にバレていたのだ
しかし、マガは
そっぽを向き知らないフリをした


「な、何も隠して無いよ?」


「マガ、隠さなくて良いんよ
私達は怒ってる訳やないんやで?
心配だから聞いてるんや
マガ……話してくれるな?
タクシーの中でも言ったけど
家族は迷惑を掛けてこその家族なんやで?
だから私達に全部話して欲しいんよ
包み隠さず全部な?」


「ママ……
うん……分かったよ
全部話すね……」


「良く決断したな、マガ
偉いぞ……
流石、私達の自慢の息子だ」


「シグナムママ……」


「さぁ、話してみ?
数日前から起こった事を全部!」


「あれは夢の中での
出来事だったんだけど……」


マガは包み隠さずに全てを話した
それを聞いた五人は……


「その内容って何なんだ?」


「昨日、知ったんだけど
自分達は、ある人物の
負の感情から生み出されたらしいんだけど
その負の感情が積み重なって
“覚醒”するんだって」


五人は覚醒という言葉に疑問を思った
何を覚醒するのだろうか?と


「覚醒って何や?」


「覚醒は……」


「どうした、マガ?」


マガは覚醒の事を話そうと喋り出したが
俯いて黙ってしまった
そして何故かマガは震えていた
シグナムは心配そうに聞いた
するとマガは再び喋り出した


「自分達の“覚醒”は
負の感情が精神内で爆発する事によって
大きな力を得る代わりに
敵と味方を問わずに襲い掛かる
“化物”になるらしいの……」


「「「「「っ!?」」」」」


「止める術は“自身が負の感情に負けない事”
それ以外の方法は無いって夢の中の人に聞いたの
勝つ自信が無いよ……
少し喜んだだけで模様が出ちゃうから
覚醒すると、もっと酷いと思う……
どうしたら良いのかな……?」


「「「「「マガ(ちゃん)……」」」」」


マガは、どうして良いか分からなかった
不安、恐怖、悲しみ、その他、色々な感情が込み上げて来て
震えながら泣いてしまった
大粒の涙がポロポロと雨の様に落ちていった
マガは触れたら壊れてしまいそうな程に弱々しかった
結局、何も進展しないまま一日が終わりを告げた

魔法少女リリカルなのは 八神はやての子育て日記 第5話

あれから数ヶ月が経った
そして今日は……


「「「「「マガ、誕生日おめでとう~!」」」」」


「ママ、パパ……有り難う!」


マガの2歳の誕生日が来たのだ
段々と顔の形がハッキリとして来て
言ってしまうとマガの顔は女の子だろう
そして髪も伸びるのが速くセミロングになっていた
マガの伸びた髪は
はやてにポニーテールにされたらしい


「マガも2歳か~
時が経つのは早いわ~」


「そうですね
時間が過ぎるのは早いですから
毎日を大切にしましょう!」


「シグナムが言うと
何故か説得力あるよな」


「歳の功というのやったりして」


「歳……(ピクッ)」


「案外言えてるな~」


はやてとヴィータは冗談で言ったつもりなのだが
シグナムにとっては……


「レヴァンティン、セットアップ……」


「「っ!?」」


禁句だった
シグナムは黒い笑みを浮かべながら
デバイスのレヴァンティンを構えていた
そしてレヴァンティンを持ちながら
ゆらゆらと歩きながら
はやてとヴィータに迫った


「ふふふ……」


「「ひぃぃぃ!?」」


まさにシグナムは烈火の如く怒り狂っていた
発言者の二人は怯えて蹲っていた
そんな時に一人の天使が現れた


「ママ……」


「止めてくれるな、マガよ
この二人には少し灸を吸えねばならんのだ」


「ママは若くて綺麗だよ?」


「本当か……?」


「うん!」


「そうか、なら良い……」


シグナムは気分が落ち着いたのか
バリアジャケットを解除した


「「た、助かった……」」


「余りシグナムママを怒らせたら、めっ!だよ?」


マガは二人に怒らせたら駄目と注意した
注意の仕方は腰に手を当てて
人差し指で『めっ!』と言っていた


「「は~い」」


「宜しい」


二人は分かったのか返事をした
マガは先生風に宜しいと言った(満面の笑みで)
それを見て五人の親達は……


「「「「「(息子が段々と
女らしくなっていく……)」」」」」


そんな事を思っていた
するとマガの腹から『くぅぅ~』という音が鳴り
恥ずかしさの余りに顔を真っ赤にしていた
それを見て五人は微笑んでいた
マガは美味しい料理を食べ
はやて特製手作りケーキも食べ終えて


その日は幸せに眠れそうと
マガは思っていたのだが……
悪夢が始まりを告げるかの様に
マガは、とても嫌な夢を見た


『此処は何処?』


『此処は夢の中よ』


『誰? 何処に居るの?』


『貴方の後ろよ』


『後ろ?』


『そう、後ろ』


そう言い後ろを振り向いて見ると
其処には……


『同じ格好……?』


『正しくは貴方が私の真似をしてると
言った方が正しいわね』


マガが育った感じの女性が立っていた
同じ服に同じ顔だった
しかしマガより禍々しい雰囲気を出している


『真似?』


『そ、真似
まぁ、そんな事は些細な事だから気にしてないわ
問題は……』


『問題は?』


『貴方……“幸せ過ぎ”じゃない?』


『幸せ過ぎなのかな?』


『そうね“私達”から見れば幸せ過ぎね』


『え?』


何処からともなく同じ声が聞こえて来た
声が聞こえて来た方を見ると
其処には同じ人物が
もう一人立っていた


『同じ人?』


『世界というのは一つじゃないわ
無限に存在しているのよ
だから同じ者が二人や三人居ても
不思議じゃないわ』


『そうなんだ~』


『そうなのよ
其処で私達は貴方を見てて思った
何故私達は死ぬ思いをしたのに
貴方だけが幸せなのかってね』


『そんなの知らないよ!』


『だからね?
貴方は強くなりたいんでしょ?』


『え? そうだけど……』


『其処で一石二鳥の秘策があるのよ』


『秘策?』


『そう秘策
貴方も少しは危険な目に遭うべきよ
私達だけって不公平だわ
それに、これをすれば貴方は最強になれるのよ?
私達も気が晴れる
つまり一石二鳥って訳よ』


『それ……八つ当たりじゃない?』


『『……』』


『やっぱり八つ当たり……』


『『ええい!黙って苦しんで来なさ~い!』』


『いやぁぁぁぁああああ!?』


「っ!?」


その言葉と共にマガは起きた
時刻は朝5時を過ぎた頃だった


「嫌な夢だったな~……
本当に何か起こるのかな?」


そう呟きながらマガはベッドから起き上がった
部屋の鏡をチラッと興味本心で見てみた
其処でマガが見たものとは……


「右目の眼球が黒くなって瞳が赤くなってる?
しかも片方の目の下にも模様みたいなのが出来てる
これが辛い目なの……?」


マガの精神は少しづつ削られて行った
最初の日は何とか消えたのだが
数日が過ぎてマガは分かった事があった
感情が昂ったりすると模様が出ると分かったらしい
マガは感情を上手く操作する様に心掛けた
すると親達五人がリビングで話をしていた
因みにマガは、はやての膝枕で寝ている様だ


「なぁ、最近マガの様子が
可笑しいと思わへん?」


はやては苦笑いしつつ言った
勿論の事ながら頭を撫でる事を忘れない、はやてだった


「そうね、何かを抑えてる?
もしくは我慢してるって感じね」


「アタシもシャマルと同じ意見だぜ
何かアタシ達から遠ざかってる気がするんだよな~」


「私もヴィータと同意見です
最近は修行はしなくなりまして……
それは別に良いのですが
やつれて来た感じがありますね」


「俺もシグナムと同じ様に感じます
修行に誘ってみても遠慮してしまってます」


「そうやね……」


はやてはマガの頭を撫でながら呟き始めた
それを無言で聞く四人だった


「「「「……」」」」


「明日、石田先生の所に行ってみよか?
最近は何故か
御飯も少ししか食べへんからな
栄養面で心配もあるんやけど……」


「「「「けど?」」」」


「どうも、マガは魘されてるらしくてな
マガの部屋から魘される声が聞こえて来るんよ
もしかしたらマガが見る夢と
私達へと態度の変わり様が関係あるのかもしれへんな」


「そう考えるのが普通ね」


「それじゃ、明日は病院に行こか」


「「「「あぁ(はい)(えぇ)!」」」」


そう言って親達五人は
マガを病院に連れて行く事を決意した
しかし刻一刻と終わりが近づいて来ていた

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